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2007.07/01(Sun)

魔法少女リリカルなのはSTEP 第二話 Apart 


【More・・・】


 モニターに映されるのは数時間前の戦闘。アリシア・テスタロッサやその使い魔、当然最後は彼女が手にしている輝石に映像は拡大される。

「分析の結果、彼女が散布したものは先のPT事件で消滅したとされるジュエルシードとみて間違いありません」

 傍から見ればただの光源にしか見えないが、エイミィが映像処理を加えることで中の実情は手に取るように分かる。
 魔力のみを色で表示するよう設定すれば、光の中心に特に赤い部分が九つ見て取れた。

「全部で九つ……前に比べれば回収すること自体難しいものではないだろうけど」

 あの事件の際にプレシア・テスタロッサがアルハザードへの道を開くために使い、結果次元の彼方に消えたロストロギア。
 これが存在する。事実無根でしかなかった世界を証明し得る災いの種。

「ですが以前のものと比べると放出している魔力に若干の違いが見られます」

 続けて出されるモニターには二つのジュエルシードの各データが隣り合い、その相違点を事細かに見せてくれる。

「確かに……形、大きさは同じでもこの魔力パターンの変化には引っかかるものを感じるわね」
「はい、しかしこれ以上は現物を入手して解析してみないと流石に……」
「ここまで調べられれば上出来よ。ご苦労様、もう休んでいいわよ。今しかのんびり出来る時間はないんだから」
「艦長は?」
「私は……いろいろと考えてから休むわ」

 軽く笑みを浮かべて心配事を悟られないようエイミィに休息を促す。今は一人になりたい。
 私の真意を知ってか知らずかエイミィはすぐに席を立つと一言、「失礼します」を残してブリッジを後にした。

「ふぅ……とは言うものの」

 艦長席に腰掛けると同時に、それはそれは大きなため息。手に取るコーヒーはすっかり冷めてしまっていて、飲めばまた深く息をつくだけだった。
 正面のモニター以外の照明は全て切ってある。おかげで余計にモニターに映る人物へ気が向いてしまう。

「アリシア・テスタロッサ……」

 口にする名前は違えど、目の前の少女はフェイトに瓜二つで。だけど実際はフェイトと、と言うよりはアリシアと瓜二つなのだろうけど。
 プレシアの実の娘。全てのきっかけであり、プレシアを突き動かし続けた原動力。

「おとぎ話……伝説の都……失われた秘術の眠る場所……」

 どれもこれも見果てぬ夢だったからこそ、そう言われていたに過ぎない。
 彼の地の名はアルハザード。虚数空間に飲み込まれてなお生きることを約束されるであろう可能性。
 彼女はそこにたどり着いたのだ。

「まったく……死者蘇生なんて大それた魔術よね」

 ジュエルシードでさえ成しえなかった奇跡を体現する彼女を見ていると否応にも昔を思い出す。

「過去なんて……取り戻せるわけないのよ、リンディ・ハラオウン……」

 その秘術使えるものなら使いたい。一人間として、いや誰にだってこんなはずじゃないことを覆したい気持ちはあるはずだ。
 でも……それを夢物語として心底へ沈め、未来へ希望を繋げていくのが人間だ。

「それに肉体があったからこそ蘇らせられたのかもしれないんだし」

 こっちは肉体さえ木っ端微塵に吹き飛んでしまったのだ。仮に魂を呼び戻しても――魂という存在があると仮定しての話だが――彼の器はどこにもない。そんなに彼を救いたいなら時を超え、悲劇の根源を抹消し、ここに連れ戻す。
 それでようやくだ。

「そこまで都合のいい魔法が揃ってるわけないでしょ」

 言い聞かせ天を仰ぐ。真っ暗な天井は目を閉じているのかとも錯覚するくらいに暗い。
 そう、彼が死んだという現実があるから今の私やクロノがいる。それだけでいいではないか。彼だって何も無駄死にしたわけではないのだ。彼の意思は私たちの中で生き続けている。

「クライド……あなただったら言うんでしょうね……振り返るなら今が終わってからだって」

 今が過ぎれば未来。だけど結局自分の所に未来が訪れれば今になる。
 矛盾、というか振り返るなって彼は言っているのだ。

「……そうね、辛いのは何も私だけじゃないんだから」

 アイデンティティを失いかけているはずのフェイト。
 事件のきっかけを作ってしまったなのはさん。

「よっぽど堪えてるのはあの子達だってのに……大人はしっかりしなきゃ」

 二度、頬を軽く叩いて活を入れてみた。
 そうして自分の中ですっかり彼女を実の娘のように扱っていることに苦笑した。

「まだ答え聞いてないのに焦りすぎ。全部フェイトさん次第なんだから」

 あれからもう一年。よく考えてみれば十分時間は経っているかもしれない。彼女に問う理由には少し弱いけど、そろそろこの気持ちにも決着をつける時期か。

「まったく……しっかりしてもちゃっかりまではしなくていいのにね」

 大人の都合だ。
 プレシアが存命しているとなればまた彼女の心は揺らぐのは分かっているくせに。
 プレシアよりもいい母親になれる自信か……驕りか。

「ただ一番問題なのは、これか……」

 視線を落とし翼をもがれた銀鳥に肩を落とす。
 結局あの後、次元航行を継続しようとした矢先に次元跳躍攻撃――誰の、と言うかもうプレシアなのだろうけど――を受け二機のメインエンジンをおじゃんにされた。
 今私たちアースラ御一行がいるのはなのはさんの世界。もっと掻い摘んで言うと海鳴の海中322メートルと3センチの海底。窓から天然物の水族館がいつでも開館中。

「認識阻害はしてあるからばれようがないけど、修理も出来たものじゃない」

 他にも損傷だらけで手持ちの設備だけでは絆創膏を張るぐらいにしかならない。本当なら針で縫うくらいの所をだ。
 管理局に救援を要請したが果たしていつ来るのか。

「それまでに終われば言うことなしなのにね」

 八方塞――まさにピッタリな言葉。頭を抱えたくなるけど我慢だ。

「ああ、そうだ。これじゃ輸送中のあれもほったらかしじゃない。近日中に本局に届けろって言われてたのに」

 悪いことしか出て来ないのか、この頭。
 まぁ、事件絡みなんだから大目に見てくれるだろうけど。予定ならなのはさんの世界にフェイトを下ろして、その足でアースラの整備も兼ねて寄るつもりだったのに……。

「ああ、もうずうずうしいわぁ……フェイトじゃなくてフェイトさんなんだから」

 今度は実際に頭を抱えた。

「もう……ここが踏ん張りどころよ。頑張れ艦長……ファイト、リンディ!」

 大人の意地だ。
 決意を込めて、悩み事何もかもコーヒーで全て喉に押し流した。

「…………アイスコーヒーなんて入れたかしら?」

 完全に冷めていた。

* * *

「…………フェイトちゃん起きてる? なのはだよ」

 ノックをしても返事はなかった。ドアの向こうからは何も音はしなくて、もしかしたら留守なのかもしれない。

「入るよ……」

 でもドアの横の電子パネルを見れば鍵は掛かってない。まさかフェイトちゃんが鍵もかけずに外出するなんて無用心だと思えないし。

 気がつけば、既にわたしはドアを開けていた。

「……フェイトちゃん」

 真っ暗な部屋、廊下から僅かに差し込む光がぼんやりながら中を照らした。
 目を動かさなくてもすぐにフェイトちゃんを見つける。ベッドの上で壁に寄りかかりながら膝を抱え顔を埋めていた。
 泣いているのかな? ここからじゃ分からない。フェイトちゃんの傍に行こうとわたしは一歩踏み出した。

「……来ないで」

 縫ったみたいに床から足が離れなかった。すごく小さくて、消え入りそうな声だけどわたしにははっきりと聞こえてしまった。
 明らかな拒絶の意志。

「…………ごめんね、なのは」
「フェイト……ちゃん?」
「私がちゃんとしてればこんなことにならなかったんだよね」

 それはクロノくんの事であり、わたしがジュエルシードをばらまいてしまったことであり。

「おかしいよね……ちゃんと自分を始められたと思ってたのに……やっぱり駄目だよ」

 気のせいかフェイトちゃんが震えたように見えた。

「だって……本当の私は……あんなに元気で……笑顔が溢れてて……」
「…………」
「そしたら私、自分のことどうでもよくなってきちゃった」

 ゆっくりと上げた顔が、微かな光に照らされた赤い瞳がわたしを捉える。感情のない顔は人形みたいにぎこちなくて、その瞳はわたしを見ていないように思えた。
 今すぐ抱きしめてあげたい。今すぐ隣に行って手を握って、励ましてあげたい。力になってあげたい。
 心とは裏腹に足は動かなくて、ただ立ち尽くすことしか出来なくて……。 

「母さんの言うとおりだよ……出来損ないの不良品なんだ…………」
「そんなの……違うよ。フェイトちゃんは」
「アリシアの代わりでしか……ないんだ」

 ズキン、って心が悲鳴を上げた。決して涙を流さず、だけど絶望を目に映しこんで、ただフェイトちゃんは天井を見上げた。

「なのはだってアリシアみたいな私のほうが……いいよね」
「――っ!」
 
 ――パン!!

 気づいた時にはわたしの左手がフェイトちゃんの頬をぶっていた。
 友達をぶったのはこれで二度目。最初はアリサちゃんで今度はフェイトちゃんで。
 思いを言葉で伝えられなかったからじゃない。きっとこれ以上フェイトちゃんの口から悲しい言葉を聴きたくなかったからなんだと思う。
 それでも酷いことをしたことに変わりはないけど。

「いいとか悪いとかそんなの関係ない!!」

 フェイトちゃんを胸の中へ思いっきり抱きしめる。夢の中でしか出来なかったことを、形は違うかもしれないけどようやく出来た。
 痛いかもしれない、苦しいかもしれないけど、わたしは二度と離すまいと両腕に力を込めた。

「フェイトちゃんはフェイトちゃんなんだよ! 誰かの代わりなんて絶対違う!!」
「だけど」
「フェイトちゃんはアリシアちゃんじゃない! アリシアちゃんはフェイトちゃんじゃない!」

 フェイトちゃんに言わせるもんか! 
 落ち込んだ心がまた輝くまでわたしは心の中の想い全てぶつけるんだ。 

「世界中の誰がなんて言ったってなのはだけはフェイトちゃんがフェイトちゃんだって言ってみせる! フェイトちゃんこと大好きだもん! 大切な友達だもん!!」

 涙が溢れ頬を伝っていく。声が掠れて上手く出せないけど、それでも負けない。

「笑顔が負けてるならもっと笑えばいいよ! アリシアちゃんって言われたらわたしがフェイトちゃんって名前を呼ぶ!!」

 自分でも何を言っているのかよくわからないくらいにごちゃごちゃになって、頭の中から精一杯伝わるように言葉を紡いでフェイトちゃんに呼びかけていく。

「終わりだと思ったならもう一度始めればいい! 何回だって始められるよ! だってフェイトちゃんはここにいるんだから!!」 
「…………ここにいる?」
「そうだよ、フェイトちゃんの場所があるんだから」
「ああ、そうだ……それにだ、僕だってフェイトはフェイトだって胸を張って言うことができる」

 後ろからの声に振り向くと包帯だらけのクロノくんがユーノくんに支えられながら立っていた。

「僕もそうだよ。フェイトはフェイトだし、それにフェイトの笑顔は誰にも真似できない」
「今日の朝みたいな笑顔が見られないのは正直辛いものがあるな。アースラの全職員は君の笑顔がないと一日を始められない体になってしまったんだ。仕事をさせないつもりか、君は」

 優しい眼差しでユーノくんが言うと、茶化すようにしてクロノくんがフェイトちゃんに微笑んだ。
 随分息が合ってる、

「まったく痛めつけられても減らず口は減らないんだな」
「ああ、そうさ。ついでに言うとおまえに肩を貸す必要も全くない。動物に情けをかけられるなんて我ながら情けないよ」
「ふん、フェレットで悪かったね」
「別にそうは言ってないぞ」
「クロノぉ……」

 と思ったらまたクロノくんがからかってユーノくんが怒った。男の友情というのか、まだよくわたしにはわからない、かな?
 取りあえず喧嘩するほど仲がいいってことで。

「そういうことだね。まっ、どんなことがあってもあたしだけはフェイトの味方だよって言おうと思ったんだけど、ここまでみんなに好かれてちゃ形無しだよ」
「そうは言ってるけどフェイトちゃんを元気付けようと私や艦長の所に来たのは誰でしょう?」
「あはは……それはさぁ、ほら数に物を言わせるって奴さ。みんなで元気を注げばフェイトだってすぐにビンビンなると思ってね」
「でもアルフ、アースラのみんなの元気を分けたらフェイトさんパンクしちゃうかもしれないわよ」
「えぇ!! そうなのかい!? もう艦内中走り回ってみんなに言ってきちゃったよ……」

 続けて賑やかさを連れて来たのはアルフさんとエイミィさんとリンディさんだ。三人が来たことでどっと部屋の中が明るくなった。
 と、思うや否や今度は後ろからさらにガヤガヤと騒がしさがやってきて。

「フェイトちゃん、元気がない時は歌って飲んで騒ぐに限る!」
「エイミィ、すでに乗員全員に連絡はしておいた。増援部隊は任せろ!」

 アレックスさんやランディさんが顔を出したと思ったら。すぐにまた別の職員さんが頭を押さえつけるように上から顔を出した。津波みたいに人がひっきりなしにやってくる。

「でかした二人とも! よぉし、今夜はエイミィが腕にとことんよりをかけてパーティよ!!」
「一体何のパーティをするんだ、エイミィ」
「そんなの決まってるでしょ! フェイトちゃん嘱託魔導師合格パーティとフェイトちゃん激励パーティとフェイトちゃんなのはちゃん再会パーティよ!!」

 意気込む腕まくりのエイミィさんはすごく頼もしいというかなんというか。
 ドアの向こうは既にアースラの職員さんたちが押しかけ詰めかけバーゲン会場みたいな雰囲気になっている。みんな口々にフェイトちゃんを励まし元気付ける言葉ばかりだ。

「そういえば嘱託試験の合格の時にそんなにお祝いできなかったからな……ってそんなことばかりしてる場合じゃないだろ!」
「どうせ、アースラ動かないんだしいいじゃない」
「そうよ、エイミィの言う通りなんだから。艦長許可よ、今夜は無礼講」
「か、母さん~」

 がっくり肩を落とすクロノくん。やっぱりリンディさんには敵わないみたいだ。流石管理局提督でアースラの艦長。
 笑い声溢れ、いつの間にか電気のついた部屋。明るくなった雰囲気にわたしの心もすごくウキウキしている。
 そんな中でリンディさんがみんなの輪から抜け出してフェイトちゃんの前までやってきた。

「どう、フェイトさん。意地悪な言い方かもしれないけどこれだけあなたを必要としている人がいるのにまだめそめそしてる気かしら?」
「あ……」

 突然のことにフェイトちゃんはどうしていいのか分からないみたいで。戸惑いながらわたしとリンディさんの顔を交互に見ている。
 そうしてちょっと間をおいてフェイトちゃんが口を開いた。

「……始めても良いですか?」
「ん?」
「私をもう一度始めても……いいですか?」
「ええ、もちろん」

 それはここにいる人たちみんなの返事だ。みんなフェイトちゃんがもう一度自分を始めることに反対する人はいない。気持ちは一緒だ。

「あ……ありが、とう……ございま……す」
「もう、泣くよりも笑ってあげなさい。みんな待ってるんだから」
「は、はい……」

 しゃくりあげながら涙を拭ってフェイトちゃんは笑顔になる。まだ少し泣いていてぎこちない笑みだけど心が温かくなる素敵な笑顔だ。

「私……すごく……うれしいです」
「私もよ」

 そっとフェイトちゃんの頭をなでながらリンディさんが微笑んだ。つられてフェイトちゃんももっと素敵な笑顔になった。わたしも、みんなも、つられてとびきりの笑顔。
 良かった。本当に良かった。
 きっとわたし一人でフェイトちゃんをここまで元気付けられることは出来なかったと思う。みんながいたからフェイトちゃん笑ってる。

(ありがとう……みんな)

 心の中でお礼言をってわたしはもう一度笑った。

「でもよく考えたらなのはちゃんの世界の時間じゃ今結構遅くになってるんじゃない?」
「あっ……」

 そういえばそうだった。黙って飛び出してきちゃったからお父さんお母さんにも何も言ってないし……。
 よく考えてみるとあれから何時間経っているのか全然わからない。

「えと、エイミィさん時間分かりますか?」
「時間? ちょっと待ってね…………えとね、現在十時半過ぎ。ちなみになのはちゃんの世界基準で」
「……あ、あはは」
「あらあら、どうやらパーティはまた延期みたいね」

 流石に帰らないと。わたしが部屋にいないことが分かったらどんなことになるか。言い訳とか思いつかないよ。
 なんというか自分の言葉が水を差すばかりでなんだか気まずい。

「ごめんなさい……わたしのせいで」
「ううん、気にしないでなのは。私にはこれが一番のパーティなんだ。こんなに嬉しい日、他にないよ」
「フェイトちゃん……うん」

 これで安心して家に帰れる。そう思ったら急に体から力が抜ける感じがした。
 久しぶりに一杯魔法使ったからかな……でも今夜はもう大丈夫だよね。

(なのは……大丈夫?)
(ユーノくん……うん、大丈夫だよ)
(じゃあ帰りはトランスポーターで一気に送るから)
(ユーノくんはどうするの?)
(うん、いろいろ調べ物しようと思う。それにアースラのことも何か手伝えるかもしれないし)

 そっか、じゃあ今夜はなのは一人でおやすみだ。
 どんどん抜けていく力。立ち上がるとちょっと立ちくらみがして景色が少し揺れた。

「じゃ、じゃあわたし今夜はお暇させていただきます」
「ええ、ゆっくり休んで。きっとまた手伝ってもらうことになるんだろうし」
「言われなくても手伝いますよ。わたしの町ですから」

 きっかけを余計に作ってしまったのはわたしなんだからこれは当然。ちゃんと自分で終わらせないといけないんだ。

「それじゃユーノくん、転送お願い」
「うん、じゃあすぐにやるよ」

 言ってすぐに魔法陣がわたしの足元を照らした。
 えっ、まさかここで転送?

「ユーノくんいくらなんでもこれじゃ」
「いいの。疲れてるんだし早く帰るんだ」

 言って印を結んだ。わたしが次を言う暇もなく光は体を包み、アースラから一路わたしの部屋へと扉を開く。
 気がついた時にはもうわたしは自分の部屋にいて、見慣れた景色が開けっ放しのベランダから広がっていた。

「……ユーノくん」

 いまいちユーノくんの意図がわからなくて首をかしげた。あんな急になんてどうしたんだろうか。
 確かに、もうとっくに寝ている時間だから遅いを通り越した時間だと思う。多分ユーノくんなりの気遣いかな。

「じゃあ、今日は寝ないとね」

 バリアジャケットを解けばもうパジャマ。部屋の明かりを消してベッドに潜り込む。

 心に抱えたいろんな事は、すぐにわたしの意識と一緒に夢の中へ飛んで行った……。

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