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2007.07/13(Fri)

魔法少女リリカルなのはSTEP 第十一話 Bpart 


【More・・・】


「えっと、それでジュエルシードっていうものを今まで集めてて」

 夜も九時を過ぎ、子供はそろそろ寝る時間へと入っていく。
 子供ではない俺は縁側に腰掛け緑茶をすすり一息ついていた。いつもなら俺一人か美由希と一緒か。たまには父さんだったり母さんだったりするのだが……。
 だが今夜隣にいるのはその誰でもない。

「それで今はみんなでジュエルシードを集めてるの」

 聞くだけなら良くできたおとぎ話か空想小説に思ってしまうだろう。
 子供の想像力は突飛で、だけど大人の忘れてしまったことを思い出させてくれるような懐かしい感じになる。

「信じられない……と言いたいがこの目が証人だからな」

 あの夜のことを夢と思えるなら思いたいのだが、生憎あそこまで巻き込まれてしまえば忘れることなんて出来るわけがない。

「あうぅ……巻き込んじゃってごめんなさい」

 がくりと肩を落とすなのはに思わず苦笑してしまう。
 なにか失敗してしょんぼりするというのは我が家の末娘にはとても新鮮なものだ。

(……昔から一人で抱え込む癖があるからな)

 確かに人様に迷惑をかけないということは大事なことだ。だけどそんな素振りを押し込めて元気を装うのだけは止めて欲しい。
 去年のあの時も、この前も、自分でうまく誤魔化してると思っていてもあれだけ覇気がなければ周りにはバレバレだ。

「もう気にしてないさ。忍も無事だったし仲直りも出来たしな。終わりよければ全て良しってやつだ」

 激励代わりに頭をくしゃくしゃと撫でてやる。

「あと取りあえず父さんたちには黙っていたほうが良いか? 話すなら俺もいろいろフォローしてやれるが」
「できれば秘密のままが良いかな……。やっぱり危ないことだから心配かけたくないし」
「確かに危ないな。俺も忍に一発もらった身だし」

 深くはなかったが左肩を切り裂かれたのは事実なのだ。
 ただ幸いだったのは魔法のおかげでその日のうちに傷は塞がったことか。

「あの子には感謝しないとな」
「ユーノくん?」
「ああ。出来ればこれからの稽古の時も軟膏代わりに欲しいくらいさ」

 まったく自然治癒って言葉が馬鹿馬鹿しくなる。

「じゃあユーノくんにもそう言っておくね。でもだからって無理しちゃ駄目だよ」
「そういうなのはもな」
「わたしは大丈夫」
「ならもう父さんや母さんにはあんな姿見せるなよ」

 やはりこれが本題だ。
 俺の言葉に振り返るなのはの表情は、少し驚きを含んでいた。

「……わたしそんなに元気なかった?」
「ああ、と言っておく。アリサたちにだって感づかれてただろ?」

 返事にはしない代わりになのはは恥ずかしそうに頷いた。

「……思いっきり怒られちゃった」

 そんな言葉の後に再び顔を上げれば苦笑い一つ。俺と目を合わせて、そして今度は懐かしむように空を仰ぐ。
 どうやら相当堪えた出来事としてなのはの中には刻み付けられてるみたいだ。

「確かに今までは話せないことだったことも知れない。……けどもう違うだろ? これからは何かあったら相談しろ、愚痴だって聞いてやる」
「……うん」
「なのはは一人じゃないんだ。頑張るだけならいいが、一人で頑張りすぎるのは駄目だ。見せられるほうが辛いことだってあるんだからな」

 誰かに頼らず一人で答えを見つけ出そうとする姿勢は確かに立派なものだ。
 だけどそれに意固地になって、何が何でも一人を貫こうとするのは正直いただけない。そういう時は手痛いしっぺ返しを食らうのがお約束だ。

「俺も父さんに追いつこうと稽古で無茶して、膝壊しかけたこともあったからな。父さんにも言われたよ」
「なんて言ったの?」
「お前はお前だけのものじゃない。お前のことを思ってる人達に心配かけてまでやることに意味は無いって」

 父さんの教訓というか、これは自分へのあてつけでもあるんだろうと今は思う。
 昔の仕事で大怪我して、母さんはもちろん、俺たちにも大きな心配をかけているからこそもう二度としないための父さんなりの約束なんだろう。

「……いいのかな?」
「ん?」
「いっぱい他の人に頼っても」
「なのははまだまだ子供なんだ。まず背伸びする前に甘えろ。今甘えないでいつ甘えるんだ?」

 言って、今度は少し強めに頭を撫でてやった。撫でるというよりは押さえつけるように少々強引なのだが。

「えへへ……」

 それでもなのはには心地よいらしい。時折、声を漏らしながら俺の手の感触を楽しんでいる。

「あらあら……ずいぶん仲いいわね」

 ――と、いきなり声がしたと思えば庭にふわりと降り立つ人影。

 長髪をなびかせこちらに向き直ったのは意外と言うか予想通りと言うべきか。他の誰でもない俺の恋人だった。

「やっほー、こんばんわ恭也」
「こんな夜に何しに来たんだ? というか不法侵入だぞ」
「いいじゃない細かいことは気にしない」

 ここが玄関だといわんばかりにこちらへ歩いてくる忍。どうやってここまで来たのか分かってしまえる辺り俺も相当この非日常を受け入れているようで。

「いいのか? その力使っても」
「というか使わないといけないのよ。定期的に変身してガス抜きしないと健康に悪いみたいだからね」

 そう言われると確かに。少しは息抜きしないと駄目だろうな。

「体が追いつくまでの辛抱だってエイミィには言われてるんだけどね。あんまり便利なものじゃないわよね」

 少し辟易ってな具合にお手上げしてみせる。そうして俺の隣にお構い無しに腰掛けた。

「でもいつでも一緒にいられるのと引き換えならね」
「おいおい、ノエルを心配させるなよ」
「残念、ちゃ~んと許可は取ってあるから」

 肩にもたれながら猫撫で声でじゃれ付く。というかこれじゃほんとに猫そのものだ。

「はぁ……ならしょうがないか」

 まったく用意周到と言うべきなのか、ちゃっかり者と言うべきなのか……。
 いろんな意味で頭を抱えたい気分だ。

「えと……もしかしてわたしお邪魔?」

 俺と忍の顔を見比べながら、おずおずとなのはが聞いてくる。
 
 そういえば今夜はなのはが隣にいるわけだから――

「夜更かしはまだお前には早いからな」
「いいんじゃないの? まだ子供が寝る時間じゃないでしょ」
「お前の家とは違うんだ」

 いつの間にやら俺の腕に絡みついて顔を寄せて甘えてくる忍にさっそく予感的中と言ったところか。

「えっと……それじゃあお兄ちゃん、忍さん、おやすみなさい」

 ぺこっとお辞儀してなのはは足早に縁側から離れていった。なのはもなのはで気を使ってくれたというか、これからのことを予想してなのか。

「なぁに? もしかしてそんなに二人きりになりたかったとか?」
「そういうわけじゃない。これ以上は子供には刺激が強すぎるだろう……」 
「最近の子って意外にませてるわよ」
「前にも言ったがうちの妹はウブなんだ」

 そうして何を思ったのか、俺の膝へと寝転がりさらに甘えてくる忍である。
 悪戯っぽく笑いながら俺を見上げて、まるでこっちの様子を楽しんでいるようだ。

(むしろ楽しんでいるんだろうな……)
「恭也もウブだもんね」
「ああそうだよ。甘いのはあんまり好きじゃないんだ」

 砂糖とかそういうレベルではなく水飴を頭からぶっ掛けられるような気分になる。
 忍も忍でよくもここまで自分をはっちゃけられるのか。一種の才能として受け取っておこう。

「じゃあもっと一緒にいたげる」
「今のままで十分だろ」
「残念ながら足りませーん。今回のこともあるんだしもっと四六時中いないとね」
「……勘弁してくれ」

 きっと忍のことだ。もう頭の中には俺ととことんまで一緒にいるための計画が立てられているのだろう。
 ため息でも吐きたいのだが忍の手前、絶対弄られる材料にされるので我慢。

「じゃあ今夜は恭也の部屋に止まっていこうかなぁ?」
「…………はぁ」

 無理だった。

 ……前向きに捉えよう。今回の事件のおかげで俺たちの絆はより強く深まったと。

「勘弁してくれ……それだけは」
「じゃあ私の家にさらっちゃおうかな」
「それも……勘弁してくれ、頼むから」

 だからってここまで甘くされては……。

 ……やはりその……参った。

* * *

 ベッドの上で丸くなりながらまどろみついでに僕は考えていた。
 頭に浮かんでくるのはもっぱら今回の事件のことだ。僕らが今まで経験したことの無かった初めてのケース。
 確かに無事解決したことに変わりは無いけど、僕は内心手放しで喜べるような気分ではなかった。

(今日はもう寝ようかな……)

 せめて夢の中だけでもほっと一息つきたい。
 僕はいっそう体を丸めて瞼を下ろそうとして、

「ユーノくんただいま!」

 ドアの開く音となのはの元気な声にまた上げることになった。

「恭也さんと話してきたの?」
「うん、いろいろあったけど丸く収まってよかったよ!」

 ベッドに腰掛け、軽く伸びをしてなのはが無邪気に笑った。

「ほんとになのはの言う通りいろいろあったもんね」

 本当に今回はいろんなことがたくさん起きすぎた。
 どれもがイレギュラーな要素ばかりで、おまけにそれが重なって。下手すれば収拾がつかない可能性だってあったわけで。

「でも本当に全部丸く収まったわけじゃないよね」

 忍さんは偶発的に覚醒してしまった魔法資質をこれから制御していかなきゃいけない。L・ジュエルのせいとはいえ彼女を魔法の世界に引きずりこんでしまったことに変わりは無い。
 そしてなのはたちの秘密が身近な人たちに知れ渡ってしまったこと。なのはのお兄さんやすずかの家のメイドさん。リンディさんも頭抱えてたな。

「僕がもう少し頑張ってれば、恭也さんたちにはなのはたちの秘密はばれることは無かったはずなのに」
「封時結界のこと?」
「あれが破られたせいで結果的にみんなにばれたんだしね」

 確かに忍さんの抗魔法能力のせいもある。だけど結界の維持くらいならどうにかなったはずだと今は思ってる。

「ストラグルバインドだって破壊されたんだ。もっと僕に力があれば……」

 思い返せば最近の僕は何一つ役にたってない気がする。
 攻撃はしょうがないとしても、得意な防御や援護魔法ですら別に僕がいなくても大丈夫な感じだし。

「なんだかアリサの言う通りマネージャーとして裏方に回ってたほうがいいかも」
「きゅ、急になに言い出すのユーノくん」
「だってそうじゃないか。アリサが近距離でなのはが遠距離。防御と補助はすずかが担当すれば」

 この三人は偶然にも得意分野がきっちりと分かれている。バランスよくまとまっているおかげでどの席も埋まってる。
 席が無いということ。それは僕の居場所が無いことだ。
 そうなってくると当然戦闘ではお払い箱だ。それに足手まといにでもなったらそれこそ示しがつかない。

「みんな力をつけてるし、なんだか僕がいる意味がないっていうか……」

 最善を考えるなら身を引くことも立派な選択肢の一つだ。
 下手に口を出してチームプレーを乱すなんてしたくないし……。

 僕が言い出したストラグルバインドでの拘束。あの時は自分でも自信のあった作戦だったけど結果はあの様。
 逆にみんなを窮地に追い込んで、もしかしたらもっといい方法があったかもしれないのに。
 いや、あったはずなんだ。

「その方がなのはもいいと思うよね」
「ユーノくん……」
「ごめん、愚痴だよねこれ……。夜も遅いしもう寝よう」

 口早に締めくくって体をバスケットに横たえた。ついでになのはと目を合わせないように体を丸めて。
 自分のふがいなさを口に出すと余計に情けなくなるな……ほんとに。

「……じゃあ電気消すよ?」
「うん、今日はなのはにお願いするよ」

 いつもは僕が消してたけど今夜だけはそんな気分じゃなかった。
 頭の中にあるのは早く寝たいの一言だ。

「おやすみ、なのは」

 とにかく今日を終わらせよう。
 悩んでしょうがないなら寝てしまえ。

「うん、おやすみ……」

 目を閉じればなのはの足音。規則的なリズムが耳に響く。
 ドア横のスイッチに向かってなのはは歩いているのだろう。頭の中にはそんな情景が映し出される。
 後は部屋が闇に包まれるのを待つだけだ。そうすれば否応にも睡魔が僕の体を明日に誘ってくれる。

 そう思ってその瞬間を今か今かと待っていると――

「――でもその前に!」

 足音が止まる。
 何事かと思って僕が薄目を開けようとした矢先、

「キュゥウ!? 」

 なにかにむんずと胴体を締めあげられ、情けない鳴き声が飛び出した。

「な、え、えっ!?」

 何事かと目を開ければ視界一杯になのはの顔。
 あまりの近さに身を捩ろうとして気づく自分の状態。

「な、なのは!?」 

 なのはの両手が僕の体を鷲掴みにしていたわけで。

「ユーノくん!」

 ぐいっと持ち上げられて、さらに僕の顔はなのはの顔へと近づかされる。
 既に両足は地に着いていない。宙ぶらりんで僕はなのはの成すがまま。
 眉を寄せて口を曲げて、どう見ても怒っている顔でなのはは僕を見つめている。あまりの迫力に僕は目を逸らしたい気分だった。

「なに……なのは」
「何でそんなこと言うの?」
「だ、だって……本当のことだし」

 なのはの声はいつもより少し低くて、怒気をはらんでいることをありありと感じさせる。

「違う……ユーノくん全然分かってないよ」

 そう思えば今度は急に覇気の無くなった声になった。
 顔も心なしか悲しそうに変わる。

「確かにユーノくんの言う通りかもしれないよ。でもユーノくんがいなきゃ駄目なの」
「えっ?」
「どんな悪いほうに転がっても、今回の事件が解決できたのはユーノくんのおかげなんだよ」
「でも僕は――」

 やったことは結果的に足を引っ張るばかりの無様なものばかりだ。
 挙句に恭也さんたちまで知らなくていいことを知らせてしまった。

「わたしたちだけじゃ駄目だったんだよ」

 僕の言葉をなのは早口で遮った。

「忍さんが元に戻りたいって願わなかったら、多分わたしたちだけじゃ封印できなかった思う」

 静かに語り始めるなのは。
 徐々に僕の体を掴んでいる手から力が抜けていくのがわかる。

「忍さんにはお兄ちゃんやノエルさんが必要で、みんなが来てくれたから忍さんは元に戻りたいって思えた。これは絶対だよ」
「…………」
「みんなを呼んでくれたのはユーノくんなんだよ」

 それは結果論だ。
 僕が自らの意思で彼らをあの場所に引き込んだわけじゃない。偶発的な自体が重なってそうなっただけのこと。

「偶然でもいいの……ユーノくんがいてくれたから」
「そんなので僕がみんなといていい理由にならないよ」

 首を振ってなのはの言葉を否定した。
 その偶然がいつも事態を好転へと導いてくれるなんて絶対ありえない。

「じゃあ魔法の先生も止めるつもり?」
「そ、それとこれとは話が別だよ」

 流石にそこまで放棄していい理由にはならない。
 魔法の世界へ巻き込んでしまった責任は最後まできっちり取らなきゃいけないのは当然だ。

「それじゃあこれからも一緒だよ」
「魔法を教えることだけなら別に戦うときも一緒にいる必要は」
「ふぅん……もうユーノくんわたしだけの先生じゃないのに? 二人とも怒っちゃうよ」
「二人……?」

 一体誰かと思う前に良く知った二人が頭の中に浮かんだ。

「アリサ……すずか……」

 ああ、そういえば僕はあの二人の先生でもあった。

「そうだよ、ユーノくん。職務怠慢はいけないんだよ」

 悪戯っぽく笑いながらなのははそっと僕をバスケットに下ろした。
 今度は覗き込むように、僕を上から見つめる。
 その顔はどこか穏やかで、さっきまで怒ったり落ち込んだりしたのが嘘のように思えた。

「戦うときだって教えてくれなきゃ。わたしもそうだし、アリサちゃんやすずかちゃんなんて魔法少女になったばかりなんだから」

 なのはの言うことは一理あるものばかりで、まるで僕の退路を断っていくようだ。

 でも――。

「なのはは」
「なに?」
「なんでそこまで僕のことを気にしてくれるの?」
「そんなの簡単なことだよ」

 すぐになのはは答えた。そこに躊躇なんてものは一切無い。

「分け合いたいから」

 言いながらなのは両手を伸ばした。
 そっと僕の頭を包み込むように、と思ったら、

「嬉しいこと悲しいこと、なんでもかんでも全部分け合いたいの!」
「ふぇ!?」

 頬を摘まれ、ぐいっと横へ思いっきり引っ張られた。

「悩んで、難しい顔しないで、笑おうユーノくん!」
「いひゃいっへば、なひょはー!」
「じゃあ笑ってくれる?」
「わひゃう! わひゃうから!」

 観念するしかなかった。流石にフェレット姿では人間にはどう足掻いても勝ち目は無い。
 特になのはじゃ好き放題されるのは目に見えているわけで。

「うう、いくら何でも酷いよなのはー」

 頬をさすりながら抗議の眼差しをなのはへ向ける。

「ごめんね。でもユーノくんには笑っていて欲しかったから」

 ちょっと舌を出しながらなのはははにかみ駆け出した。
 パチッと音が聞こえ、部屋は真っ暗になる。ようやくこの部屋にも夜が訪れたみたいだ。

「大好きな人たちの笑顔を守るのも魔法少女のお仕事だからね」

 暗闇の中でなのはが嬉しそうに声を弾ませた。

「明日はみんなにも聞いてみよう。ユーノくんが――ふぁ……どれだけ大事かを」
「なのは……」
「えへへ、ちょっと夜更かししすぎちゃったみたい。早く寝ないとね」
「……そうだね、おやすみ」
「おやすみなさ~い」

 今日最後のなのはの言葉。今日を越えて明日へ旅立つ言葉。

(なんだか……馬鹿だな、僕って)

 さっきの言葉を反芻しながら自分を顧みる。
 僕に出来ることは戦いのサポートだったり魔法の先生だったりもするけど、

(僕も守ることなんだ)

 一番大事で、本当にやるべきことは大好きな人の笑顔を守ること。なのはと変わらないこと。

 守りあうこと。僕はなのはの笑顔を守りたい。

 いろいろあってすっかり忘れてたけど僕の願いはそれだったじゃないか。
 自分の居場所が無いなんて、そんなの都合のいい言い訳。居場所ってのは与えられるんじゃなくて自分で作らなきゃいけないものなんだ。

(一度や二度の失敗でくよくよなんてしてられない。次で頑張ればいい)

 いつしか僕の心の中に浮かんでいたもやはすっかり無くなっていた。
 これもなのはのおかげだ。

(これだけはなのはが先生だな)

 なのはの言葉は魔法。
 誰かの悩みも悲しみも、みんな吹き飛ばしてくれるとびっきりの魔法だ。

(きっと明日は騒がしくなりそうだ)

 密かな期待を胸に秘めながら、僕も夜に身を委ねていった。

 明日はどんな魔法をなのはは見せてくれるのかな。
 
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