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2010.08/18(Wed)

そろそろ旅行に行ってきます→北へ 

ふぅむ・・・あまりの暑さに毎日がパラダイス

頭の中が良い具合に壊れています。


ああぁ、あづいあぢぃあヴぁぁぁ


なんてこんなで気分を変えにお盆休みをずらして20日ぐらいから飛んでいきます、北に

旅行会社はこの季節本当に大変なんでしょうね、それに乗っかる私・・・ありがたや


そういえば今日はあれですね


芳佳とサーニャのバースデイ


絵など書けない私だから

しょうがないのでちょっと書いてみた(簡単な話よね

6話にて

サーニャ→芳佳への好感度が高く

エイラ→サーニャよりもサーニャ→エイラへの好感度が高い場合に起こるイベント的なお話


「やっぱり宇宙へは芳佳ちゃんと行ってきました」


続きから読んでね



【More・・・】



「サーニャは私が守るんだぁーーーー!!」

 成層圏目指して、わたしたちが最後の加速を始めてすぐにその声は聞こえた。
 今までサーニャちゃんと空ばかり映していたわたしの目はここで始めて下の景色を見ることになる。

(――あっ)

 本来ならそこには雲海と小さくなっていくみんながいるはずだった。わたしたちはロケットの力で高度3万メートル目指しぐんぐん昇っていくだけで、目的地までは何も考えなくても良かったはず。
 自分の目に映った景色を疑うつもりは無い。多分、その声もその姿も決して幻じゃなくて本当にそこにあるのだから。

「サーニャ! サーニャ! サーーニャーーァ!!」

 必死に名前を呼んで、ロケットの加速に描く軌道はおぼつかない。ふらふら、よたよたしながらわたしたちに食い下がっているのは紛れも無いエイラさんだった。
 今にも泣きそうな顔で両手を伸ばす姿は子供のようで見ているだけで心が苦しくなった。きっとそれは全部じゃないけどエイラさんの気持ちがわかってしまったから。
 
(やっぱり守りたいんだよね……サーニャちゃんを)

 エイラさんがシールドを張る練習をしていたことはリーネちゃんから聞いていた。結果は散々だったそうだけど、エイラさんがサーニャちゃんを守るために必死に頑張っていたことは嘘じゃない。
 サーニャちゃんを守るためにエイラさんは今飛んでいるんだ。
 やっぱりわたしのこの場所は本当ならエイラさんとサーニャちゃんのためにあるんだ。

 ここにいていいのはわたしじゃない。

 けどエイラさんのロケットだけじゃわたしたちに追いつくのは絶対に無理だ。もし追いつけてもその時エイラさんに魔法力はほとんど残ってないと思う。
 だったら話は簡単だと思った。あの背中を押し上げてサーニャちゃんの所にまでつれいていくのは他でもないわたしの役目。わたしにしか出来ないことだから。
 
(行ってくるね、サーニャちゃん)

 サーニャちゃんの顔を見つめてニッと笑いながら今までつかまっていた手を離した。
 ロケットへの魔法力を少しずつ抑えながらこのまま一気にエイラさんの後ろへ回り込む。そのまま背中を押してロケット全開で飛ばせばエイラさんを送り届けることはできる。頭の中で描いた作戦はすごく綺麗な形でわたしの中から湧き出てきた。
 サーニャちゃんとの距離が離れていく。下にはエイラさんがいる。二人の手をわたしが繋げるんだ。

(あ……れ?)
 
 ――その思考は途中で止められてしまった。
 その手が繋ぐはずの手はまだわたしの下で必死に伸ばされている。
 前を見た。サーニャちゃんがいた。誰にも繋がれる事の無かったわたしの手がサーニャちゃんと繋がれていた。
 まるで「行かないで」って言っている様にサーニャちゃんが首を振る。もちろんそれは縦ではなく横に。
 引っ張られる。それも信じられないくらい強い力だ。雪のような儚いイメージをまとっているサーニャちゃんからは想像も出来ないくらいの力で一気に引き寄せられれば、もうわたしは定位置へ戻っていた。

「わたしは芳佳ちゃんと行きたいの……だから離れないで」

 空気を引き裂く轟音の中で囁かれた言葉はわたしを一瞬で支配してしまったみたい。反射的にわたしはサーニャちゃんの腰に手を回し同じくらい強い力で抱きしめていた。

 それから少しだけ言葉を交わさぬままの時間を過ごして、わたしたちは空の彼方に放り出された。
 凍りつくような寒さがストライカーの守りを貫いてくる。バルクホルンさんのコートとサーニャちゃんのマフラーが無かったらあっという間に凍えてしまったと思う。
 見上げれば一杯の星空が映って、真下には地球がある。ここから見えるお月様は見上げた空に映るそれとは比べ物にならないくらい大きくて、キラキラと輝いているようにさえ見えた。
 
(いくよ、サーニャちゃん!)

 気持ちを切り替える。お月様を後ろに湛え、ネウロイがそびえ立っている。
 目標のコアは確か塔のてっぺんにあるはず。目を細めて様子を伺えば、それは丁度ネウロイが動きを見せるのと同時だった。
 塔の先が花のように開いていく。本来の塔より幾分細くなった塔の周りに四つの花弁が寄り添った。すぐにそれぞれの先端から赤いを放ち塔のてっぺんへ注がれていく。そこにあるのは紛れも無いコアだ。

 ――来る!

 目の前を赤い光が覆いつくす前にわたしは左手を前へ突き出した。サーニャちゃんには合図の変わりに繋いだ手を強く握った。 
 真っ向勝負だ。いつものネウロイのビームなんて比べ物にならない太さのそれをわたしは片手一本で受け止める。
 わたしの役目はサーニャちゃんを連れて行くこと。それだけを心に浮かべてストライカーに魔法力をこめて、ビームを引き裂きわたしは飛んだ。

(わたしが守るんだ!!)

 エイラさんの代わりじゃない。わたしはわたしだ。
 ネウロイのビームが消える。その一瞬の隙にサーニャちゃんがフリーガーハマーを構え、撃った。
 一発、二発――次々と爆発がネウロイに襲い掛かり、ついにはコアを粉々に砕いた。続いてネウロイも砕け散る。あまりの衝撃にサーニャちゃんが吹き飛ばされそうになる。

(わたしがサーニャちゃんを守るんだ!!)

 わたしのほうへ伸ばされた手を握り、今度はわたしが引き寄せた。サーニャちゃんを守りたい気持ちならわたしだってエイラさんに負けない。
 今はわたしが世界で一番だ。

 世界が静けさに包まれていく。ネウロイがいなくなった空の果てはまた星と月に見守られた優しい世界に戻っていた。
 緊張の糸が切れたみたいだ。ふっと体中から力が抜けて、魔法力を消耗した気だるさが顔を出した。
 わたしは自然とサーニャちゃんを引き寄せた。そのままおでこ同士をコツンとくっつけて声を出す。

「あーあー、聞こえますかサーニャちゃん」

 これぐらい近づけばお話できるよね? そう思ってサーニャちゃんの返事をまった。

「はい、聞こえます芳佳ちゃん」

 安心したような表情でサーニャちゃんが微笑んだ。

「えへへ、なんとかネウロイやっつけられたね」
「うん、芳佳ちゃんが守ってれたから」
「サーニャちゃんも頑張ったよ。わたしはシールド張ってただけだもん」
「芳佳ちゃんがいなかったらわたしここまで来れなかったし、ネウロイを倒すことも出来なかった」
「それじゃあ……二人のおかげかな?」 
「……うん」

 頷いたサーニャちゃんのほっぺは少し赤くなっていた。
 まだ静かになる。それもちょっとだけ――。

「エイラの気持ちはわかってたの」
「え?」
「本当は一緒に行きたかった。エイラに守って欲しかった」

 やっぱりそうだったんだ。
 ……なんだろう、少しだけ胸がチクっとした。

「でもエイラにはわたしだけじゃない、みんなを守って欲しいの」
「みんなを……?」
「エイラはいつもわたしのことを見守ってくれる。それは嬉しいの。嬉しいけどエイラはいつもわたししか見ていないなって」

 言われてみればエイラさんは何かとサーニャちゃんと一緒にいたがる。今回の任務だってわたしがシールド役として選ばれたときすごい顔で睨まれたし……。

「きっとシールドを張る練習してた時もリネットさんやペリーヌさんに一杯迷惑かけてたと思う。迷惑かけて結局シールド張れないなんて諦めて……」

 しゅんとしてサーニャは俯いてしまった。

「さっきだって命令を無視してわたしの所まで飛んでくれた。エイラは優しいけど、やっぱりみんなのことも見て欲しいの。だからあの時芳佳ちゃんを止めたんだよ」
「そうなんだ……」
「わたしのことばかり気にして周りを気にしないのはすごくいけないこと。いつか取り返しのつかないことになったらその時エイラはきっと立ち直れない」
「なんでもわかるんだねエイラさんのこと」
 
 今度は恥ずかしそうに頷いた。魔導針もほんのりピンク色。

「いつも一緒だったから。二人だけだったから。今は501のみんながいる。わたしもエイラも一人じゃない」
「そうだね、みんないるもんね」
「それを教えてくれたのは芳佳ちゃんよ」
「ふぇ!? わたし?」
「うん。芳佳ちゃんがわたしを夜の世界から連れ出してくれたの。一人じゃないよって、みんながいるって教えてくれた。あんなに沢山の人にお祝いしてもらった誕生日初めてだったから」

 夢見心地に囁いて今度はずっと前を見ている。その先に何があるのかわたしも視線を向けた。

「見える? あれがウラルの山脈」
「ウラルの山脈……?」

 遥か地平の先にゴツゴツとした茶色い塊が突き出しているのが見える。そういえば坂本さんから色々地理を教えてもらったときにそんな名前を聞いた気がする。
 そしてその先には――。

「オラーシャ……サーニャちゃんの」
「うん、わたしの故郷」

 そっと伸ばした手がウラル山脈に重ねられた。

「今なら届きそう。ウラルの山を越えてその先まで」
 
 サーニャちゃんの言いたいことはすぐにわかった。そうだよね、サーニャちゃんの両親はあの先にいるはずなんだ。

「このまま飛んでいってみよっか」
「え?」
「わたしサーニャちゃんとなら一緒にどこまでも飛んでいくよ」

 ネウロイとの戦争が終わってオラーシャが平和になったら。ううん、そうならなくてもわたしはサーニャちゃんの役に立ちたい。

「嬉しい……ありがとう芳佳ちゃん」
「うん! きっとサーニャちゃんの願いは叶うから。わたしがこの空を守ってあげる」
「わたしも守るよ。芳佳ちゃんと同じようにこの空を。エイラを、みんなを」

 みんなのためにわたしたちが出来ること。どんな小さな約束でもいい。それはいつかこの空を守る大きな翼になるんだ。
 かけがえの無い人たちを、大好きなあなたを守るための魔法。いつだってそれは小さな願いや約束から生まれて、大きくなっていくものだから。

「帰ろう芳佳ちゃん、みんなのところへ」
「うん! 帰ろうサーニャちゃん!」

 ロケットに再び火がつけられる。ぐぐっと高度が下がって目に見えるすべてが地球一色になった。これでこのままロマーニャまで一直線だ。

「そういえばなんだかサーニャちゃんてエイラさんのお母さんみたいだね」
「わたしがエイラの?」
「うん、何でも知っててエイラさんを優しく見守ってあげるところとか!」

 だんだんと重力に引かれて加速し始める中でわたしはサーニャちゃんにぎゅ―っと抱きつきながらそんなことを言ってみた。
 なんとなく今までの会話からそんなイメージが出てきただけなんだけどね。

「それは……ちょっと複雑」

 うーん、サーニャちゃん的には不評みたいだ。ぴったりだと思うんだけどなぁ。

「まずは帰ったらエイラさんにもう一度特訓してあげないとね」
「シールドの練習?」
「もちろん! シールドしか取り柄の無いわたしがビシビシ鍛えてあげるから」
「じゃあ手加減抜きでお願いしますね。宮藤教官」
「えへへ」

 風を切って雲を追い越し、やがてわたしたちの家が見えてくる。テラスにはもちろんみんながいてそれぞれが手を振ったりして出迎えてくれた。
 わたしも大きく手を振って「おーい!」って声を出してみんなに応えていく。もちろんその中にはエイラさんもいるわけで。
 正直サーニャちゃんにここまで慕われて羨ましい。わたしとリーネちゃんみたいなのかなって思いつつリーネちゃんに思いっきり手を振っているわたし。
 頭の中ではエイラさんの特訓メニューが着々と出来上がっている。後でエイラさんの驚く顔が楽しみだ。

「ありがとう……芳佳ちゃん」
「わたしこそ、ありがと! さぁ、行こう!」

 降り立ち、みんなが駆け寄ってくる。わたしたちは敬礼しながら「ただいま」の代わりに

「宮藤芳佳! ただいま帰還しました!」
「サーニャ・V・リトヴャク ただいま帰還しました」

 胸を張って報告をした。






 後日、バルクホルンさんに羽交い絞めされながらリーネちゃんのボーイズを必死にシールドで受け止めるエイラさんが見られたとか見られなかったとか。


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